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慣れない愛想笑いで酷使した頬の筋肉が、大学に入ってから悲鳴をあげ続けている。希薄な関係を膠着したまま保ち続けている一本の糸が、このぎこちない一見笑顔に見える幻影が虚構のものだとバレてしまった途端、プツリと音を立てたと同時に、すべての均衡を無かったことにするのだろうか。

 

 今までの学校体系は、クローズドサークル、なんと言うか、閉鎖的空間のお陰って言えばいいのか、自然と人と喋れる、人と喋らなければいけない状況的空間が成立していた、だからあんまり人と喋る事に飢えることなく満たされていた毎日だった。

比べて大学といえば、どちらかと言うと今までの体系と違う開放的空間、別に友人関係なんて望まなければ作られることもない。この広いオープンワールドに着の身着のまま放たれた自分に憐れみをかける人すらいない。

 

いつの間に作られたのかもわからないグループがあちらこちらに跋扈しているのを横目に見ながら通学する毎日はもう飽き飽きだ。 何もしていないのに、なんでこっちが劣等感を抱かないといけないんだ、と、苛まれることすら少々利己的だ。何もしていないからこその何も得られない現状、「望まなければ得られない」ことは万物に適応されることを今になってようやく気づく。

 

もともと用意されていた箱庭に、自らの意思で足を運んでいるにも関わらず、垂れ流すのは文句だけ。如何なる環境にも適応できないままでいる自分が正当化される理由をずっと探している。明日こそ、明日こそ、と一歩踏み出してみようとも、誰にも気づかれないまま昇華されるであろうこの葛藤の行方を見届けて欲しく今日も誰彼かを探す。