バタフライエフェクト

あの時ああしておけばって後悔の念、今更どうしたって変えられない現実、だから気にしたって仕方がないんだと言い聞かしても言い聞かせきれず、何処へ逃げ出そうにも逃がしてくれないこの檻の中を暴れ狂う私は囚人。

 

あの時違った答えを出していた場合の世界線が、ネズミ講のように何通りにも筋道を分岐させている。やあ、違う世界線の俺は元気にしてますか?もしかしたら齢20で億万長者になってしまってる線だって存在するかもしれないですね。しないかもしれないですけどね。だとしたら、なんとも夢がないですね。ここの線の俺はまだ元気です、お互い頑張りましょう。

 

ここまでの筋道を辿ってきた自分は果たして正解のルートを選んできた自分なのだろうか、と考えたくもないけど考えてしまう。幾多もの選択が連なった洞窟に産み落とされた私達は、その先を、そして後戻りもできず他の道すらも知る術を知らないまま進むしか能がない。

 

悩んだって仕方がないって言ってしまえば話はそこで終了だ。そんなことはわかってるから誰もそんなこと言わない。口出さない。ただの問題提起なんだから。世間話なんだから。悩んだって悩んだって戻ってこない過去について考えても未来に繋がらないなら、何の意味すら持たない行為なのかもね、これは。本当にそう思う?それすらもわからない、考えたって簡単に答えが出るもんじゃないと、それだけはわかっている。

 

これからも星の数ってほど選択の連鎖が待ち受けているに違いない。この過去について考える行為が果たして、次の選択の際にうまく活用されればなんて、この行為が無駄ではないと自分にまるで言い聞かせているみたいだけれど。