SOS

遠く向こうに見えた景色は一面の青々。遥か先に薄く伸びゆく一本の水平線が空と海を分断するのが僅かに見える。降り立ったこの大地は何処だったかは覚えていない。歩いてきた道を辿ろうにも足跡なぞ、とうの昔から残ってはいなかった。どれくらいの時間ここに留まっていたのだろうか。遠く向こう、水平線に届くのは一体何億光年先の話なのか。

 

最近よく夢を見る。眠りについた時に見る夢とはまた違う夢。幼い頃夢見た、戦隊モノ、仮面ライダープリキュア。それが段々と体が大きくなるにつれて夢もまた変容してゆく。今はどんな夢を抱いてますか。少しずつ現実を知りゆく私たちは、きっと夢にまで投影されて現実味のある夢を掲げてゆくことでしょう。漫画家になりたいなあと思っていた幼きころ、もう二度とあの感情は抱けないのかと儚い思い、あの頃の少年の気持ちはもう何処にもいない。

 

最近、 人生は一度きりだなんて、ありふれたような言葉にふと足を止めてしまう。今まで気にも留めてこなかったような普遍的な言葉に突然足元をすくわれてしまった。

人生は一度きり。

その言葉通り人生は一度きり、ペルソナやロックマンのように周回できるもんなら長い目で見て叶えられる夢を掲げて生きていたいし、この世界の終わりを目にするまで、この世界に浸っていたい。

人生は一度きり。

この言葉の意味するところを考えながら夜更けが過ぎる毎日。どうせなら叶えられなかった夢や、思い残したことが無いまま生涯に終止符を打ちたい。人生は一度きりなんだから。

 

安定を求めるために、生き抜くために、生涯賃金を稼ぐために大学に入った。でもそれは自分の意に反しているに違いない。そこに自分の意思はない。モラトリアムの延長線上を求めて、世間一般の常識を尊重しての行動だ。きっと。じゃあ大学なんて辞めてしまって、自分の赴くままに動ければ、なんてことを最近思う。親御さんすごく悲しむだろうなあ。辞めちゃったら。辞めないけどね。夢が大成するなら別の話だけどね。大学は保険だ。

 

あなたの夢はなんですか?自分はこれをするために生まれてきたんだってものを抱いていますか?抱いた夢に突き進んでいますか?社会に出て、向こう40年働き続けて、叶えたい夢に割く時間すら手にすることができないかもしれないなんて、そんなの嫌だ。決断の日は近い。迫り来るタイムリミットと分岐点、大学の4年。自分は一体どんな道を歩み、終わりを迎えるのか。どうせなら笑顔でこの世から去ってゆきたい。